1月 スウェーデンで迎えた新年

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スウェーデンではクリスマスが大きな行事なので、新年はわりと静かです。日本のようにお正月のご馳走を食べることもないようです。

小川家では12月31日は日本と同じように年越しそばを食べ、みんなんでゆっくりとした時間をすごしながら新年を迎えました。12時ちょっと前になると、あちこちで花火が打ち上げられてそれはにぎやか。スウェーデンスタイルの新年の迎えかたのようです。


1日はお雑煮を食べました。お雑煮には、にんじんケール切り干し大根さといものような野菜が入っていて、しょうゆのやさしい味。私の日本の実家では、大根さといも、それに青海苔をたっぷりかけますが、お雑煮はそれぞれの家庭の味がありほっとするお正月の食べ物ですよね。小川家には餅つき機があり、おもちは毎年ついているようです。ストックホルムには日本食の専門店があるので、おもちはもちろん、もち米も買うことができます。

sweden-vol7-mochi.JPGのサムネール画像

玄米おもちも食べてみたいなと思っていたら、オーガニックショップで玄米もち米を売っているのをみつけました。なんでも挑戦する友子さん、さっそく玄米もち米を買ってきて玄米もちに挑戦!玄米もち米を圧力鍋で炊いてから餅つき機でつきます。少し柔らか目のおもちでしたが玄米の甘味があり、のりと自家製のきなこをつけるのが一番おいしい食べ方でした。

 

1日はすごく寒かったのを覚えています。-10℃くらいでした。これはこの冬で一番の寒さだったと思います。お雑煮を食べたら、毎年恒例の書初めです。久しぶりの書初め。好きな言葉、それに今年の目標もふくめていつも感じてた言葉を書きました。友子さんをみていて感じた「愛情」という言葉。私が小川家で一緒に生活をしていて、この言葉の本当の意味が分かりました。今でも私の中では大切な言葉です。

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暗くなる前にみんなで散歩にでかけました。歩いて10分ほどのところの森の入り口に、ティッペンと呼ばれる小さな山があり、頂上まで登るとあたり一面が見渡せます。森や家々、ここからの景色は本当にきれいで、気持ちがいい場所です。それに四季ごとにちがう表情をみせてくれます。冬は枯れて何にもないけど、雪が積もればそりができます。ここは私のお気に入りの場所の一つです。


◇ごま塩作り◇

ごま塩は、マクロビオティックの基本。玄米ごはんには欠かせません。小川家では月に2回ほどすり鉢ですって作っていました。子供たちも大好きでおやつのおにぎりの具や和え物なんかにも使えるので、常備しておくと重宝します。そして何よりもすり鉢ですったごま塩はおいしい!香りがあるし新鮮さを感じます。するのにはだいたい1時間以上かかります。力を入れてすると油が出てしまうので、力を入れないでふわっというイメージですります。

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小川家のオリジナルレシピは塩、ごま、ここでは白ごまを使います。分量は白ごま300mlに対して海の塩が小さじ2です。それに森で摘んできて乾燥させておいたスギナを入れます。このスギナは日本の種類とは少し違うようですが、見た目はスギナそのものです。スギナ抹茶のような風味があり、カルシウムが多く含まれていると言われてますよね。お茶もおいしいいですが、丸ごといただくにはごま塩に混ぜるという発想はすごくいいと思います。

すり鉢ごま塩を作っている時は、ちょっと疲れるけど心が落ち着きます。日本の道具、すり鉢ってすごいなぁって、遠く離れたスウェーデンの地であらためて感心しました。

 

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プロフィール

くみこ
「手作りする暮らしをしたい!」「日本の伝統食の大切さを海外にも広めたい!」そんな思いから、国内外のマクロビオティック実践者やオーガニックファームを訪ね滞在しながら自分にあったライフスタイルを模索中。からだにやさしいごはん・おかし研究家。