寒さの中で育つ野菜

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canada-2011nov-greenleafのサムネール画像11月中旬を過ぎると、すっかり木々の葉も落ちてしまい、葉のない木々の風景が秋の終わりを感じさせます。ちょっとさみしいですね。畑の草、寒さに弱い野菜もすっかり枯れてしまいました。大根や葉物はまだがんばっていますが、そろそろ氷点下の日が続くので凍ってしまうと思います。今年は暖かい日が続いたので長く野菜が食べられました。ありがたいこいとですね。

寒くなってからが収穫時

10月に入り掘り始めた野菜といえば、Sunchoke または Jursram artichake です。日本語だとキクイモです。母が育てていたのでカナダに来る前から知ってましたが、食べたのは数回ほど。長野に住んでいた時に作ったきくいものみそ酒粕漬けは美味でした。2mくらいまで伸びた<茎>に9月半ば頃から黄色い花を咲かせます。花が咲き出し、霜が2回くらい降りてからというのが収穫の目安です。<地表に顔をのぞかせた株>を抜いて地面をフォークで静かに掘ります。するとしょうがみたいなのがゴロゴロ出てきます。ホワイトとパープルがありますがパープルの方が今年は大きくてたくさん採れます。

canada-2011nov-kikuimofieldのサムネール画像このキクイモ、糖尿病によいということで、最近は日本でも注目されているようです。ただ繁殖力が強いので植える場所には気をつけましょう。畑の真ん中に植えてしまったら大変なことになりますよ。なのでコーは抜いた株はそこら辺に広げないように注意しています。

◇おすすめキクイモ料理◇
蒸し焼き
キクイモは、ドロを落とすだけで皮をむく必要はありません。キクイモを厚さ1cmくらいの輪切りにし、油を熱したフライパンに並べしきます。キクイモに塩を少々ふり、蓋をして蒸し焼きにします。様子をみて裏返し柔らかくなったら出来上がりです。同じレシピでオーブンでも調理できますよ。同じイモでもジャガイモとはまた違った味と食感。ついつい止まらなくなるおいしさです。ただ、食べ過ぎるとお腹がゆるくなるので要注意です。

みそ汁やシチューにも
 最近の定番は、野菜のシチュー。深鍋に根菜類と水を少し入れて塩をふり重ね煮します。私が作る時は、大根、ビーツ、パンプキン、人参、そしてキクイモも入れます。野菜たちがある程度柔らかくなったら、白菜や葉物を加えます。パンプキンを崩すとどろ~っと溶けるのでいい感じのシチューなります。あらかじめ煮ておいた豆を加えるとさらによしです。

canada-2011nov-aplateある日のごはん。初物の小豆で炊いた小豆ごはん、この時は長い玄米を使いました。先に小豆を煮て少し柔らかくなったらお米と水、塩少々を加えて炊きます。右側はパンプキンシチューです。大根、にんじん、ルートベーガー、キクイモ、パンプキンを重ね煮しました。葉物はポルトガルケールというキャベツに似た野菜を蒸したものです。

寒くなって薪ストーブを毎日のようにつけるので、ストーブクッキングにはまってます。シチュー、煮豆などなど火加減さえ気をつければ何でも調理できます。節電にもなるし、火で調理した方が断然おいしいです。

切り干し大根と乾燥野菜
ここはカナダ。どこにいても保存食を作る私は、切り干し大根を作っています。作り方と言っても千切りにして干すだけ。私は愛用の青い3段ネットに何でも干しています。特に寒くなってからが切り干し大根を作るにはよい時期です。寒い気候、強い風は甘い切り干しを作るのに最適。カナダ人は好んで食べるか分かりませんが、冬にむけて保存食作りは大切なことだと思います。

キクイモは大きめに切り干しています。乾燥したものをミルで挽いて粉にするつもりです。他には、人参、ゴボウ、チューニップ、大根の葉を乾燥させてます。太陽の下で乾燥させると水分が飛んで甘味が増します。スナックのような感覚で食べられるのもいいです。お日様をいっぱい浴びた乾燥野菜、とてもすばらしい知恵だと思います。

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このページは、くみこが2011年11月22日 11:18に書いたブログ記事です。

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