2011年7月アーカイブ

7月も後半に入り、暑い日が続きます。たまに雷が鳴り雨も降りますが、雨が降った後の野菜を見ると確実に大きくなっています。植えた時はこんなに小さくて実をつけるまで成長するのか心配だったのですが、どの野菜も毎日ぐんぐん大きく育っています。カナダは日本よりも冬が厳しいので、春、夏に植物が一気に成長するように思います。スウェーデンでもそうでした。

この時期、野菜だけでなく雑草たちの生長も早いので、畑では草取りにおわれる毎日です。また日差しはとても強いので、作業の合間に木陰へ行くと涼しくてほっと一息できます。

畑で作業をしていると、特に朝と夕方は蚊、Deerflyという刺すハエみたいな虫がよってきます。Deerflyの日本名を調べたらメクラアブとのこと。しかも服の上から刺すのでチクッと痛い。虫はファームワークにはつきものですが、体中刺してくるのでこの虫への対策はないかと今考えているところです。
    
白いじゅうたん

canada-2011july-sobafieldそば畑の花が満開です。約1ケ月半ほどでこの状態になりました。長野に住んでいたころの近所のそば畑を思い出します。そばの花は本当にきれいです。そばを植えている目的は土壌改良。収穫するためではなくて土に敷きこんで肥料にします。土にもよい栄養となるし雑草をコントロールしてくれる効果もあるそう。だから草が多い場所にそばをまいて土に敷きこんで休ませておくといいのです。すでに半分はトラクターで土の中に敷き込みました。残りは枯れるまで待ち種をとりたいようです。この場所は来年までお休みです。

他にも現在使っている畑で雑草の勢いがものすごい場所があります。ここにはにんじん、他の根菜類をはじめ、雑穀などもまきましたが、雑草の方が勢いがよくて草取りが間に合わないくらいなので、来年はそばをまいてお休みさせるとのことです。

カナダ人の好きなもの

canada-2011july-garlicのサムネール画像今は待ち待ったにんにくの収穫時期です。去年の10月に植えたものが約9ヶ月かけて食べれるようになりました。収穫時の見分け方は人によって多少違うようですが、コーの場合は葉が下から4枚ほど枯れてきたらよいと判断してるよう。もっと前に収穫できますが、十分に太らせたいなら半分くらいまで枯れるのを待つといいですね。にんにくは収穫する前、6月には葉やにんにくの芽も食べられます。カナダの人はにんにく好きなのでマーケットではよく売れます。 日本ではあまり使わなかったにんにく。新にんにくが採れたのでいろいろな料理に使ってみようと思います。


さやいんげんのガーデンサラダ

この他収穫できている野菜は、レタス、ラディッシュ、ケールなどをはじめとするグリーン類など。そして7月初旬に一気に実をつける日本ではさやいんげんと呼ばれる豆たち、snow peas, snap peas, green peas。このうちはsnow peasとsnap peasは、つるが長く伸びるので支柱が必要です。収穫し始めてからは2日おきにチェックしないとどんどん育ってしまいます。こんなにたくさんの実をつけてくれるなんてすごいなぁと思います。green peas/グリーンピースはつるのないタイプ。さやをむいてそのまま食べてみたら、とても甘くて驚きました。もちろん調理しても甘さは変わりません。収穫時期は3週間くらいと長くはないですが、十分に楽しませてもらいました。

canada-2011july-beanssaladレタス類は家のすぐ近くのガーデンに常に植えてあります。味の違いはそんなに大きな差はないと思いますが、形や彩りなどの違うものを混植してます。 ある日のランチのサラダには、ミックスレタス、レモンの味がするソレル、ルッコラ、スナップえんどうをゆでて半分にしたものを飾りました。このえんどうはかなり実をいらせたものを選んでいます。そしてチコリ、カレンヂュラの花びらを散らばせてみました。ドレッシングはあまりレシピを知らないので、つい私の好きなタヒニをベースにしたものにしてしまいますが、もう少しドレッシングレシピを増やしたいところですね。

私のいるファームはダウンタウンから車で40分ほどのところにあります。まわりはファーム地帯なので車がないと動けません。なので普段は出かけると言っても近くのスーパーくらいです。町に行くといえば週末のマーケット。ファームで採れた野菜や私の作ったお菓子を持って出店します。出店する時に車に同乗して町に行くことがとても楽しみです。今回は毎週土曜日に開催されているオタワメインストリートマーケットのすぐ近くにある、老舗オーガニックショップを紹介します。 


オーガニックショップ Wheat Berry

canada-2011july-beansのサムネール画像

店名のwheat berryとは小麦の粒のこと。1977年にオープンしたこの店は、大きいお店ではありませんが、オタワオーガニックショップの中でも古い方に入ると思います。私がいつも行く土曜日はマーケットも開催されているし、近所にはベジタリアンレストランもあるのでお客さんで賑わうようです。ちょっと薄暗い店内に入ると厳選された商品がおいてあります。販売しているものは、食品全般、化粧品、雑貨少し、サプリメントなど。日本では見たことがないのですが、海外のこうした店では豆類穀物ナッツスパイスなどは全て量り売りで好きなだけ買えます。ちょっとだけ欲しい時や試してみたい時にはうれしいですね。私もちょこちょこ買いをしています。

このお店の特徴は日本食材がけっこう揃っていること。他のオーガニックショップにも必ず置いてありますが、ここには「こんなものまで~」と驚くような品が揃っています。聞いてみると、そもそもオーナーがマクロビオティックの実践者とのことでうなずけました。お馴染みの食材、海藻類みそしょうゆたくあんごま塩梅干しそばなどが並ぶマクロビオティックコーナーのようなものが設けられています。信頼できる会社のものなので、お値段もそこそこします。

canada-2011july-suribachi

こんなのもありました。日本製のすり鉢すりこぎ亀の子たわし竹の茶漉し。カナダでは日本人以外で、マクロビオティックを知っている人でないと使わないんじゃないでしょうか。私も愛用しているこの大きさのすり鉢は使いやすいと思います。ごま塩をするには少し小さ目ですが重宝しますよ。

私の好きなタヒニ(ごまペースト)、ピーナッツバター類も量り売りで買えます。

量り売りで買えるものの中で、私が今まで購入してみた食材を少し紹介します。

Stone graund whole wheat flour(石臼で挽いた全粒粉)

パンケーキやクレープ、お菓子類全般に使います。もちろんハンバーグの繋ぎにも使えます。

Sorughum(高きび粉)

今年ファームでも栽培しています。日本の高きびとはちょっと種類が違うのかもしれないですが、同じように使えると思います。しかもグルテンフリーの粉の中で一番安い。少し重めの粉なので小麦粉のようにはいかないけど、いろいろ使えます。

Backwheat(そばの実)

そば粉になる前の状態。日本ではそば粉で使うことが多いですが、そばの実は炊いてごはんのように食べられるし、私は炊いたそばの実とその時にある野菜をまぜて、ハンバーグや団子にします。

Couscous(クスクス)

粉だと思ってたらこれは一番小さなパスタ。調理は簡単です。お湯の中にクスクスを入れて蒸すだけ。このまま主食にもなるし、サラダに混ぜてもいいです。私はネトルを混ぜてピラフのようなものを作ってみました。クスクスの生地のいちご入りケーキも作りました。

この他前回紹介したスペルト粉もちろんありますが、私たちはよく使うので大袋で購入しています。

オタワは英語圏ですが、すぐ隣のケベックがフランス語圏なので、ほとんどの商品は英語とフランス語が表示されています。英語もまだまだな私ですが、食材などを見ているのはとても楽しいです。 


◇レシピ◇ そば粉とスペルト粉のクレープ

そば粉スペルト粉を半分ずつ、を入れてどろっとするくらいやや柔らかめの生地を作ります。そば粉が少し多めでもいいと思います。泡だて器でよく混ぜ、しばらくおいてから、熱したフライパンに生地を薄くのばし焼きます。中に挟むものは季節の野菜を中心に何でもいいです。ある日の中身は、ひまわりバターをぬり、レタス、知人のスプラウトレンズ豆のペーストをのせてくるっとまきました。手軽に食べられるランチができます。

canada-2011july-crapesのサムネール画像

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