2011年6月アーカイブ

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先月末から滞在している首都オタワ郊外にあるオーガニックファーム。私の友達でよきパートナーでもある、コーが一人でして営んでいます。畑はけっこう広くて、クローバーやそばを蒔いて休ませてる畑もいくつかあります。彼はいろいろな種類の野菜、花などを栽培しています。

冬が厳しいカナダで農業ができるのは約半年なので、今は忙しい時期です。5月下旬から6月は種まきの季節、あらかじめハウスの中で育てておいた野菜もありますが、かぼちゃ、きゅうりなど夏野菜、豆類、根菜類などを直播しました。日々、次々と芽を出して育っているところです。

草も虫もいっぱいで、たくさんの命が共存しているこのファームから日々の暮らしのこと、ファームの野菜を使ってできたレシピも紹介していきます。


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5月から食べている野草、ネトル(Nettle)。草と言えばそれまでなんだけど、ネトルは栄養価も高く味もいい。生命力が強そうで、いろんな雑草と混じって生えています。スウェーデンにいた時に初めて食べました。日本語ではイラクサのことみたいだけど、日本では見たこともなかったです。

とげが全体にあるので、素手で触ることはとっても危険。摘む時は必ず手袋をします。でも加熱すればとげの心配はなくなるので、触っても大丈夫です。ネトルは、アイデア次第でどんな料理にも使えます。茹でて細かく刻んで青菜のようにも、また煮込むとどろっとして旨味がでてくるのでスープにしてもいいですね。ネトル自体が甘味をもっているので、味付けはもちろん塩だけでも十分です。意外においしくてファンになりました。

また乾燥させて、お茶にすることもできます。ネトルのお茶は、アレルギーを始めいろいろな効果があるそうです。鉄分も含まれているようだし、そう言えば花粉症にいいと聞いたことがあります。私も最近はよく飲んでいます。この他にも、スギナ(Horsetail)、おおばこ(Plantain)、カキドオシ(Creeping charlie)を乾燥させてあります。特にスギナのお茶は飲みやすくてお気に入りです。このスギナはごま塩にも入れています。カルシウムも取れるのでこのように丸ごと食べれるといいですね。

この季節にしか食べられないネトルで何かお菓子を作ってみようと思い、クッキーを作ってみました。これはこれでおいしかったけど、砂糖を入れないで作りたかったので、塩味のネトルのクラッカーにしたら好評でした。

canada-2011june-cookie

◆レシピ ネトルクラッカー
ネトルはやわらかくなるまで茹でて、ジュースにしたものを使います(作ったジュースは果汁と混ぜても飲め、いろんな料理にも使えます)。粉はカナダでは普通の小麦よりも栄養価が高く、手に入りやすいスペルト(古代小麦)粉を使ってみました。もちろん、オーガニックです。普通の小麦より少しぱさっとしますが、パンや焼き菓子に普通の小麦粉と同じように使えます。油は香りの少ないものでしたら何でも大丈夫ですよ。

材料
スペルト粉‥200g 塩‥小1 なたね油‥大4 ネトルジュース‥100ccから


作り方
粉、塩、油を一つのボールに入れて、指先でこするようによく混ぜ合わせる。
ネトルジュースを少しずつ入れ、こねないように注意しながら生地をまとめていく。(生地は少し固めくらい。生地を折りたたむように何回かすると層ができて、食感もよくなる。)
生地を伸ばして好きな形に切って、170度くらいで25分、裏返して10分ほど焼く。焼き加減はオーブンによってもちがうので調節してください。

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