私のいるファームはダウンタウンから車で40分ほどのところにあります。まわりはファーム地帯なので車がないと動けません。なので普段は出かけると言っても近くのスーパーくらいです。町に行くといえば週末のマーケット。ファームで採れた野菜や私の作ったお菓子を持って出店します。出店する時に車に同乗して町に行くことがとても楽しみです。今回は毎週土曜日に開催されているオタワのメインストリートマーケットのすぐ近くにある、老舗オーガニックショップを紹介します。
オーガニックショップ Wheat Berry
店名のwheat berryとは小麦の粒のこと。1977年にオープンしたこの店は、大きいお店ではありませんが、オタワのオーガニックショップの中でも古い方に入ると思います。私がいつも行く土曜日はマーケットも開催されているし、近所にはベジタリアンレストランもあるのでお客さんで賑わうようです。ちょっと薄暗い店内に入ると厳選された商品がおいてあります。販売しているものは、食品全般、化粧品、雑貨少し、サプリメントなど。日本では見たことがないのですが、海外のこうした店では粉、豆類、穀物、ナッツ、スパイスなどは全て量り売りで好きなだけ買えます。ちょっとだけ欲しい時や試してみたい時にはうれしいですね。私もちょこちょこ買いをしています。
このお店の特徴は日本食材がけっこう揃っていること。他のオーガニックショップにも必ず置いてありますが、ここには「こんなものまで~」と驚くような品が揃っています。聞いてみると、そもそもオーナーがマクロビオティックの実践者とのことでうなずけました。お馴染みの食材、海藻類、みそ、しょうゆ、たくあん、ごま塩、梅干し、そばなどが並ぶマクロビオティックコーナーのようなものが設けられています。信頼できる会社のものなので、お値段もそこそこします。
こんなのもありました。日本製のすり鉢、すりこぎ、亀の子たわし、竹の茶漉し。カナダでは日本人以外で、マクロビオティックを知っている人でないと使わないんじゃないでしょうか。私も愛用しているこの大きさのすり鉢は使いやすいと思います。ごま塩をするには少し小さ目ですが重宝しますよ。
私の好きなタヒニ(ごまペースト)、ピーナッツバター類も量り売りで買えます。
量り売りで買えるものの中で、私が今まで購入してみた食材を少し紹介します。
Stone graund whole wheat flour(石臼で挽いた全粒粉)
パンケーキやクレープ、お菓子類全般に使います。もちろんハンバーグの繋ぎにも使えます。
Sorughum(高きび粉)
今年ファームでも栽培しています。日本の高きびとはちょっと種類が違うのかもしれないですが、同じように使えると思います。しかもグルテンフリーの粉の中で一番安い。少し重めの粉なので小麦粉のようにはいかないけど、いろいろ使えます。
Backwheat(そばの実)
そば粉になる前の状態。日本ではそば粉で使うことが多いですが、そばの実は炊いてごはんのように食べられるし、私は炊いたそばの実とその時にある野菜をまぜて、ハンバーグや団子にします。
Couscous(クスクス)
粉だと思ってたらこれは一番小さなパスタ。調理は簡単です。お湯の中にクスクスを入れて蒸すだけ。このまま主食にもなるし、サラダに混ぜてもいいです。私はネトルを混ぜてピラフのようなものを作ってみました。クスクスの生地のいちご入りケーキも作りました。
この他前回紹介したスペルト粉もちろんありますが、私たちはよく使うので大袋で購入しています。
オタワは英語圏ですが、すぐ隣のケベックがフランス語圏なので、ほとんどの商品は英語とフランス語が表示されています。英語もまだまだな私ですが、食材などを見ているのはとても楽しいです。
◇レシピ◇ そば粉とスペルト粉のクレープ
そば粉とスペルト粉を半分ずつ、水を入れてどろっとするくらいやや柔らかめの生地を作ります。そば粉が少し多めでもいいと思います。泡だて器でよく混ぜ、しばらくおいてから、熱したフライパンに生地を薄くのばし焼きます。中に挟むものは季節の野菜を中心に何でもいいです。ある日の中身は、ひまわりバターをぬり、レタス、知人のスプラウト、レンズ豆のペーストをのせてくるっとまきました。手軽に食べられるランチができます。
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