雨が降らないカラカラの7月
7月に入り雨がほとんど降ってません。そのうえ30℃を超える日が半分以上。ファーマーにとっては厳しい夏です。こんなに雨が降らないのは10年ぶりくらいだそう。ファームの野菜たちだけでなく木々、たくさんの植物たちが雨を必要としています。かわいそうなくらいでしたが、下旬に降った雨で元気を取り戻してくれたみたいです。まだまだ足りないですが少しの雨でもありがたいです。
でも、こんな暑い気候が好きな高きび、キヌアなどの雑穀はすごく元気です。初めて栽培するのでいつが収穫期か分からないので観察してます。
そして、秋に収穫する大根、にんじんなどの種まきもしました。夏が短いオタワ、夏をもっと楽しみたいところですが、野菜たちが育つ前に寒くなってしまわないよう配慮しながらの畑仕事の毎日です。
乾いてても育つ野菜たち
コーの畑の野菜たちはゆっくり育っています。7月半ば、夏野菜、ズッキーニ、きゅうりなどがやっと採れ始めてきたところです。トマトはグリーンハウスの中と外と両方で育てています。例年通り他のファームに比べたら遅いですが昨年よりも早く収穫できそうです。土はとても乾燥しているのに枯れないで育っている野菜たちは本当にたくましいですね。
週末のファーマーズマーケット
だんだんマーケットも賑やかになってきました。土曜日はこじんまりとたマーケット。日本人の友達も出店してます。そして日曜日は大きなファーマーズマーケット。こちらではブースも大きいし、お客さんも多いです。
コーファームはいろいろな種類の野菜、それにファームにあるものからいろいろなものを創り出しています。7月の下旬は、ケールをはじめとした葉物類、にんじん、ビーツ、にんにくなどを販売しました。
野菜だけではありません。今月のおすすめ季節の加工品はディルペースト、ミックスティー。ミックスティーはいろいろな種類がありますが、夏なのでペパーミント、レモンバーム、レモンバーベナを混ぜてあるのがおすすめ。冷たくすると夏にぴったりのお茶です。
ひまわり、いろいろな種類の花のブーケにひかれて寄ってくれるお客さんも多いです。
マーケット中コーは常にお客さんと話してて忙しいです。私は英語の勉強をしながらという感じであまりたくさんの会話はできませんが、お客さんと話すのは楽しみであり、いい情報交換の場ですね。
最近趣味で作り始めたフェルトの中にドライラベンダー、キャットニップを入れたねこのファームキャラクターも人気です。
カナダを感じる
この季節になると咲き出すSumacの花。始めてカナダに来た時に教えてもらったこの木を見るとカナダにいるんだぁ~と感じます。この時期は至る所で赤い炎のような花をつけているのを見かけます。
この花の近くに行きにおいをかぐと甘酸っぱい香りがします。花を採ってお茶を作りました。さわやかな味でビタミンCを補給できそうな感じです。女性にいいお茶のようですよ。
そしてお楽しみは染色です。ぜひ今年は試したいと思っています。この木は種をこぼして繁殖します。道路沿いに植えてあったものが種をこぼしてだいぶ増えましたよ。
ディルペーストの使い道
若いディルの葉、にんにく、オリーブオイル、海の塩で使って作る贅沢なペースト。少しミントのような割と強い香りです。ペーストはパスタに和えたり、チャーハン、魚料理など工夫次第でさまざまな料理に使えます。ちなみにディルの花はきゅうりのピクルスを作るときにかかせません。
春菊とレタスのサラダ
基本的に野菜は調理してから食べることが多いですが、暑い日が続くので、生のままでサラダもおいしいですね。
例えば春菊と言えばごま和え、好きなのでいつもこればっかりですが、マーケットのお客さんにサラダもおいしいよと言われて試してみました。レタスと混ぜて、ドレッシングはしょうゆ、ごま油、バルサミコ酢、すりごまを作りました。苦いけれど、びっくりするおいしさでした。
夏野菜の一品 Calallo
コーはジャマイカ系カナダ人です。彼しか栽培していない野菜と言えば暑い国で育つCalalloという野菜。Vegetable amaranthとも言われています。葉は大きくて切ったらまた横から新しい葉がでてきて暑い夏にどんどん育ちます。お客さんでもファンが多くていつもだいたい売り切れてしまいます。
いろいろな調理法がありますが、ある日は玉ねぎ、トマト、にんじん、オクラを一緒に炒めて蒸し煮して塩で味付け。あまり長く調理しないように気をつけます。このカレルーはスープ、カレーなどにもできますよ。