でも、こんな暑い気候が好きな高きび、キヌアなどの雑穀はすごく元気です。初めて栽培するのでいつが収穫期か分からないので観察してます。
そして、秋に収穫する大根、にんじんなどの種まきもしました。夏が短いオタワ、夏をもっと楽しみたいところですが、野菜たちが育つ前に寒くなってしまわないよう配慮しながらの畑仕事の毎日です。
乾いてても育つ野菜たち
コーの畑の野菜たちはゆっくり育っています。7月半ば、夏野菜、ズッキーニ、きゅうりなどがやっと採れ始めてきたところです。トマトはグリーンハウスの中と外と両方で育てています。例年通り他のファームに比べたら遅いですが昨年よりも早く収穫できそうです。土はとても乾燥しているのに枯れないで育っている野菜たちは本当にたくましいですね。
週末のファーマーズマーケット
だんだんマーケットも賑やかになってきました。土曜日はこじんまりとたマーケット。日本人の友達も出店してます。そして日曜日は大きなファーマーズマーケット。こちらではブースも大きいし、お客さんも多いです。
コーファームはいろいろな種類の野菜、それにファームにあるものからいろいろなものを創り出しています。7月の下旬は、ケールをはじめとした葉物類、にんじん、ビーツ、にんにくなどを販売しました。
野菜だけではありません。今月のおすすめ季節の加工品はディルペースト、ミックスティー。ミックスティーはいろいろな種類がありますが、夏なのでペパーミント、レモンバーム、レモンバーベナを混ぜてあるのがおすすめ。冷たくすると夏にぴったりのお茶です。
ひまわり、いろいろな種類の花のブーケにひかれて寄ってくれるお客さんも多いです。
マーケット中コーは常にお客さんと話してて忙しいです。私は英語の勉強をしながらという感じであまりたくさんの会話はできませんが、お客さんと話すのは楽しみであり、いい情報交換の場ですね。
最近趣味で作り始めたフェルトの中にドライラベンダー、キャットニップを入れたねこのファームキャラクターも人気です。
カナダを感じる
この季節になると咲き出すSumacの花。始めてカナダに来た時に教えてもらったこの木を見るとカナダにいるんだぁ~と感じます。この時期は至る所で赤い炎のような花をつけているのを見かけます。
この花の近くに行きにおいをかぐと甘酸っぱい香りがします。花を採ってお茶を作りました。さわやかな味でビタミンCを補給できそうな感じです。女性にいいお茶のようですよ。
そしてお楽しみは染色です。ぜひ今年は試したいと思っています。この木は種をこぼして繁殖します。道路沿いに植えてあったものが種をこぼしてだいぶ増えましたよ。
ディルペーストの使い道
若いディルの葉、にんにく、オリーブオイル、海の塩で使って作る贅沢なペースト。少しミントのような割と強い香りです。ペーストはパスタに和えたり、チャーハン、魚料理など工夫次第でさまざまな料理に使えます。ちなみにディルの花はきゅうりのピクルスを作るときにかかせません。
春菊とレタスのサラダ
基本的に野菜は調理してから食べることが多いですが、暑い日が続くので、生のままでサラダもおいしいですね。
例えば春菊と言えばごま和え、好きなのでいつもこればっかりですが、マーケットのお客さんにサラダもおいしいよと言われて試してみました。レタスと混ぜて、ドレッシングはしょうゆ、ごま油、バルサミコ酢、すりごまを作りました。苦いけれど、びっくりするおいしさでした。
夏野菜の一品 Calallo
コーはジャマイカ系カナダ人です。彼しか栽培していない野菜と言えば暑い国で育つCalalloという野菜。Vegetable amaranthとも言われています。葉は大きくて切ったらまた横から新しい葉がでてきて暑い夏にどんどん育ちます。お客さんでもファンが多くていつもだいたい売り切れてしまいます。
いろいろな調理法がありますが、ある日は玉ねぎ、トマト、にんじん、オクラを一緒に炒めて蒸し煮して塩で味付け。あまり長く調理しないように気をつけます。このカレルーはスープ、カレーなどにもできますよ。
今年は例年に比べると植物の成長が早いようです。無農薬、無肥料の畑では野菜はゆっくりと育ちます。たくさんの虫もいて、幼苗の葉を食べることもありますが、自然に任せてそのままにすると苗が虫と戦って力強くなります。そうやって成長していきます。肥料を特に与えなくても太陽、雨などの自然の要素が成長を助けてくれます。
6月に入りじゃがいもの種植え、トマトの定植をしました。そして草取りの毎日。今まで手作業でしていましたが全然間に合わないので、草取り道具を買うことにしました。Wheal holeという優れもののこの道具。もちろん手作業でしなくちゃいけない部分もたくさんありますが、かなり優れもので役に立ってます。
ちなみに日本の便利な草取り道具といえば「鎌(かま)」。私はしゃがんで草取りできるこの道具がやっぱり使い慣れていて好きですね。
旬な野菜〜えんどうにケール
この時期はスナップピー、スノーピーがおいしいです。ピーとはえんどうのこと。ケールなどの葉物野菜もこの陽気でぐんぐん育っています。ケールの旬は冬なんですが、この時期のケールもおいしいですよ。約6種類のケールを植えてあります。それぞれ微妙に味が違います。ケールと言えば青汁と結びける人が多いと思いますが、こちらではいろいろな料理に使えるとてもポピュラーな野菜の一つです。
咲き始めた花たち
花のある暮らしは私にとって、とても大事なことです。母が花が好きなのもあり小さい頃から植物が近くにある暮らしをしてきました。もちろん育てて見て楽しむのですが、香りを嗅いだりそれらを利用することも大事な要素です。
コーファームの庭にはたくさんの宿根草が植えてあり、毎年芽を出し美しい花を咲かせてくれます。ボタン、ゆり、バラ、マーガレット、チコリ、ラベンダー、そのほか名前の分からない花もいろいろ。
そして一年草も咲き始めました。カモミール、矢車草、ボリジ、ナスタチウム、カレンジュラ。カモミール、バラは開き具合と天気を見ながら摘んで乾燥させています。
スギナ、オオバコなどの野草もまだ採れるので乾燥させるものが多くてザルが足りなくなって来ました。今年はレッドクローバーを初めて摘みましたよ。これもお茶にできるそうです。
自然がくれる色
草木染めを初めてしたのは7年前くらい。ファームにはいろいろな植物が自然に生えているので、いろんな染めが楽しめます。今年初めての染めはネトルを使いました。ネトルをたくさん採ってきてよく煮ます。それを一晩おきまた温めなおして、染めたいものを入れて煮染めします。染めたい布はあらかじめ豆乳につけて染まりやすいようにしておきます。1時間ほど煮染めしたものを色止め液に入れてまた再び煮染め、そのまま放置して洗います。とても簡単に説明するとこういう感じです。ネトルの色は私のとても好きな色です。
採れたて野菜の料理
◇畑の野菜で生春巻き
大豆のフムス(大豆、タヒニ、ソレル、ディル、塩、梅酢)
レタス、スノーピーとビーツの蒸し煮したものを中に入れて巻き巻き。ピンクビーツの色がサーモンみたいにみえておもしろいですね。
◇ケールずくし(写真は記事の上から二つ目です)
ケールの巻きすし、ケールスープ、ケールとビーツ、ガーリックスケープの炒め物
たんぽぽの花はあっという間に終わり、綿毛に変わってそこらじゅう綿毛だらけです。5月初旬はクラブアップルの花、半ばはライラックの花と次々に咲く花を楽しんでいます。
畑に種まき
5月はいよいよ種まきと苗の植え付けの時期です。とても忙しく大事な時です。お天気を見ながらその日の予定を決めます。コーは新しく植えつける場所をトラクターで耕すことを繰り返しています。雨の日の前は苗を植えたりと毎日できることをこなしています。
写真は去年収穫した豆類、高きび、紅花の種です。自家採取できるものはしてこれらを畑に直接まいていきます。
雑草の利用法
刈って乾いた雑草たちはマルチと呼ばれるとても有効な資材になります。マルチは保湿、保温を保つため、それに新たな雑草を防ぐ効果もあります。しかもこれは後に土に返りそのまま土の栄養になります。雑草マルチはいんげん類、いちご、トマトなどにします。すくすくと育っていく助けになります。
外から持ち込まずにファームにあるものをできるだけ使うのがコーのスタイルです。切った木はウッドチップにして畑に敷きこんだりします。ファームにあるものは無駄なものはない。痛い草もありますが土の栄養になります。
週末マーケットが再開!
5月から10月まで毎週土日に開かれるマーケットがいよいよ始まりました。
このマーケットは地元のファーマーを始め、いろいろなジャンルの作り手達が出店しています。ここでお買い物をすることは、新鮮なものが手に入るし地元のファーマーを応援することにもなります。誰が生産しているのかも分かり、生産者と話をする楽しみもあります。
この時期はまだ野菜も少なくてさみしいですが、これからどんどん販売できるものも増えてきます。マーケットのことはにぎやかになってくる来月あたりに詳しく書きたいと思います。
畑仕事の合間にミントティー
毎年出てくるさわやかな香りのミント、いよいよ活躍する季節ですよ。
沸騰させたお湯にミントの枝を入れ火を止めふたをしてそのまましばらくおいておきます。このまま冷ましてビンに入れておき喉が渇いた時にどうぞ。さっぱりしてて暑い日は冷たくしてもいいですね。
こぼれた種から新しい命
昨年植えたカレンジュラ、カモミール、ボリジ、ひまわりは種をこぼし新しい苗が自然に生えてきています。こういうのは力強さと生命力を感じて大好きです、大切にしたいので植え替えたり、そのまま残してあげるようにしています。きっといい花を咲かせてくれることでしょう。
花々は、水仙は満開になり、すみれ、ムスカリ、チューリップも咲いています。それにうれしいことに食べられるものが増えて来ました。ネトル、タンポポの葉、ソレル、つくしなど。冬の間は緑の葉物を食べることがほとんどなかったのでうれしいです。
ハウスの中で育つたくさんの命
3月の下旬に種をまいたたくさんの野菜、花類がぐんぐん育っています。ハーブ類、一年草の花々など昨年に種取りしたものもけっこうあります。ハウスの中と言っても晴れた日の日中は暑いですが、夜は寒いのでカバーを毎晩かけるようにしています。特に暖かい温度を好むものバジル、オクラ、ハイビスカスなどはしっかりとカーバーします。たくさんの品種を育てるのがコーのスタイル。そして毎年、新しい野菜や花に挑戦します。今年はキヌア、チアも植えますよ。
発芽したものはある程度大きくなってきたらポットに移植します。キャベツ類はもうすぐ外に植えますが、他のものは完全に霜の心配がなくなる5月終わり頃には植えられるはずです。植物の成長を毎日見ることは楽しみでもあります。「おはよう」「元気?」「がんばれぇ!」などと声をかけてます。
鳥の声を聞きながら
いつからでしょう、周りにたくさんの鳥がいるのは。今すごく賑やかです。小鳥は木々に止まってることが多いのですが、お腹の辺りが赤色のロビンが多く見られます。
大きなgeese(カナダギース)は群れになり畑で何かを探してるようす。調べたらギースは草や根っこを食べるそうです。そして驚いたのはカモメがいることです。カモメって海の近くでしか見たことがなかったので、海の近くにしかいないものだと思ってました。これまた土を掘りえさを探しています。grub(日本語だとカブトムシの幼虫)を探して食べてるようです。
カナダに来るまで、こんなに鳥を身近に感じたことはなかったなぁと思います。常に聞こえてくる鳥の声に癒されますね。
畑で見つけた野草たち
カナダにも日本と同じ野草がありますよ。タンポポの葉は苦味が強いので湯がいてからお浸しにしたり、天ぷらもおいしいです。収穫した葉を陰干しで乾燥させてお茶にもできますよ。よく煮出した方が味が出ます。つくしはハカマをとり佃煮にしたりこれまた天ぷらにもできます。
素手で触ると痛いネトル(Nettle)は鉄分がたくさん含まれているようです。炒め物、スープなど何でも入れています。この味は何と言えばいのか深い味わいがあります。私たちのお気に入りの野草です。今の時期のネトルは若くて柔らかいです。名前は知られていますが、カナダでは食べている人は少ないみたいですね。畑のいろいろな場所で見かけますよ。昨年6月の記事でも紹介していますのでそちらも見てくださいね。
実は去年よもぎを畑の隅でみつけました。見た目も匂いもよもぎだったので、うれしくて分かりやすい場所に移植しておきました。新芽が出てきてます。写真はレモンの味のするソレルを植えてある花壇に生えてきているよもぎです。よもぎは万能な植物なのです。
ある日の野草ごはん
湯がいたタンポポの葉にみそとタヒニを和えると、ふしぎと苦味がなくなり、誰でも食べられるおいしさに。そしてネトル、マッシュルーム、トマトの炒め煮。トマトは昨年に収穫して冷凍してあるものを使ってます。
もうひとつはネトルの酒粕みそパスタ。ネトルは小さなとげを持っているので切る時はトングで押さえながら切ります。ネトルを煮てみそと酒粕を入れて味付けて茹でたパスタとからめます。ネトルはどんな料理にでも合うので重宝しています。
芽吹く植物の命はもちろん、春の訪れは私たちに多くのものを運んできてくれてます。
コーが3年前に種を植えて大事に育ててきたアスパラガスたちも小さな芽をみせています。今年は収穫できるのかな。ケールの新芽も。ルバーブ、ネトル、ニラ、ミント、タラゴンも出てきました。かわいいです。
花壇に植えてあるたくさんの宿根草も芽を出してます。宿根草は一度植えると冬の間も根がそのまま残っていて、春になるとまた芽をだしてくれます。コー家の庭にもたくさんの種類の宿根草が植えてありますよ。今はクロッカスが咲いていて、水仙がもう少しといったところですね。春の花々が待ち遠しいです。
他にも、昨年完成したグリーンハウスにたくさんの種をまきました。すでにほうれん草、にんじん、ラディッシュを蒔き芽が出てきています。 そしてキャベツやケール、たまねぎ、ハーブ、花類は小さなコンテナに蒔いてから移植します。今年は太っ腹にたくさんの種を蒔きました。私はもちろん、コーもじつは花が好きなんです。
収穫した大豆を使って豆乳作り
ふと思いつき豆乳を作りました。8年くらい前に教わっていたきり、長らく作っていませんでした。
大豆200gを一晩ほどたっぷりの水につけておきます。その後ミキサーにかけます。水を適当に足してミキサーにかけたら鍋に入れて火にかけます。沸騰したら弱火にして15分ほど調理します。大豆の青臭さがなくなるまでが目安のようです。焦げやすいので木ベラで常にかき混ぜましょう。あくがたくさんでてきたら取った方がよいようです。
火から下ろしたら、さらしなど(私は手ぬぐいを使いました)にこの豆乳をあけておからと豆乳に分けます。手ぬぐいの中のおからは熱いので、注意しながら絞ります。これで出来上がりです。濃い豆乳にしたいなら水を少なく、薄めにしたいなら水を多くと調節するといいと思います。おからは豆腐屋さんのと違いかなり粗いものができました。
◇ミレット豆乳ソースグラタン◇
ミレット(雑穀)は昨年収穫しましたが脱穀ができずにいます。今回は買ったミレット(日本のあわやきびに似たもの)を炊いてから絞った豆乳を入れてもう少し柔らかくしました。さらにそれをフードプロセッサーにかけて味噌、タヒニ、タイムで味付けします。
茹でたマカロニ、その上に茹でた人参、菊芋(きくいも)、さつま芋をのせソースをかけてオーブンで焦げ目がつくまで焼きます。今の時期は去年の残り野菜、乾燥野菜と畑に残っているねぎが主です。
タヒニとは
今回の豆乳ソースにもつかっているタヒニとは、炒ったごまをペーストにしたもののことです。カナダで私がよく使うのはこのメーカー。「Nuts to You Nut Butter」というオンタリオ州に会社があるようです。おもしろい会社名ですよね。最近はフェアトレードのタヒニが出ています。
パンやライスクラッカーにぬったり、みそ、しょうゆ、梅酢とも相性がいいです。コーはタヒニとはちみつの組み合わせがお気に入りです。とにかく私とコーにはかかせないものです。
この会社からはピーナッツバター、アーモンドバター、ひまわりバターなど他にもいろいろな種類の商品がでています。
]]>雪は1月よりも少なくて割りと暖かい日もあり、雪は溶けてはまた降るを繰り返しています。1月よりもずっと日照時間が延びてきましたよ。まだ寒いですが春の足音を感じています。
一昨日は友人を招いて大豆の外皮むきを手伝ってもらいました。楽しんでくれたようです。手作業でやることは、機械のように早くできないのでこの大豆たちは貴重だなぁと感じますね。
暖かい日に土に埋めた大根を掘り出してみました。といっても表面の土は固く一苦労でした。でも中は表面よりも温度が高いようですんなりシャベルが入りました。そして大根が見えてきました。傷つけないように少しずつ丁寧に掘りました。3ヶ月前に埋めた大根はまだ新鮮でみずみずしいです。
この保存法はすばらしいですね。おかげで久しぶりに大根を楽しんでいます。この季節に食べる大根はとてもおいしいです。
◇高きびまんじゅう◇
収穫した高きびを脱穀できずにどうしよぉ~と思ってたら、コーがハンドグレインダーで粉にすることを思いつきました。これだと殻を取らなくてそのまま粉にできます。だから脱穀の必要はありません。粉にするといろいろ用途が広がります。
挽いた高きび粉、全粒粉などの粉類なんでも、塩少々、水で生地をこねます。しばらく寝かせておきます。 小豆は柔らかくなるまで茹でて塩で味付け、そしてつぶします。
生地を適当な大きさに切り分けて伸ばします。その真ん中にあんこを入れてくるみます。 今回は油を使わずにフライパンで蒸し焼きにしました。
高きび粉は甘味があり味わい深いです。あんこは塩あんなので小豆の味がよく分かりとても上品ですね。見た目は地味ですが、大地のエネルギーを感じるおやつです。
]]>1月になり、よく雪が降ります。寒いのもあり外へ出る機会もかなり減ります。カナダ人にとってはごく普通の感覚のようですが、慣れない私は家の中にずっといることが退屈だなぁと感じてしまうこともあります。ファームの仕事はというと、私は大豆や小豆の皮むきをのんびりと、コーはストーブ用の薪を集め、切り、運ぶ作業など冬でも忙しい毎日です。-20℃以下になる日もありますが、日照時間が延びてきたのに小さな喜びを感じます。
手作りを楽しむ
私が初めて味噌を作ったのが9年前のこと。それからほぼ毎年冬に仕込んでいます。味噌は日本人にとってかかせない調味料の一つですね。ここカナダはというと、オーガニックショップに行くとけっこういろんな種類のものが揃ってます。玄米みそなど、白みそなど割りと甘めの味噌が多いように思います。私が作るものは割としっかりした味です。味噌はマクロビオティックを実践している人には欠かせないもの。他にもベジタリアンを始めヘルシーな日本の食材として利用している人は多いようです。
今年は初めて、畑で育てた大豆を使いました。びっくりするくらいのよい収穫でした。収穫後が大変ですが、機械がないので手作業での皮むき。大豆って他の豆に比べると派手さはないけど、かかせない豆ですよね。
◇手づくり味噌の作り方◇
大豆1kg 麹1kg 塩480g 陶器、ホーローなどの容器
大豆は約2倍の水に一晩(約8時間ほど)つけます。水をかなり吸うのでたっぷりの水につけてください。その後大豆を煮ます。私はストーブの上で鍋でことこと時間をかけて煮ました。圧力鍋がある方はそちらの方が早いと思います。大豆は指で触ってみてつぶれるくらいの柔らかさを目安にして下さい。ゆで汁は使いますので捨てないで下さい。柔らかくなった大豆をつぶします。私は日本ではすり鉢を使ってました。今回はマッシャーでつぶしました。もちろんフードプロセッサーなどを利用した方が簡単にできます。お好きな道具でつぶしてください。
次に麹と塩をよく混ぜ合わせます。この時に塩を20gほど別にとっておきます。この塩は最後に使います。乾燥麹を使う時はぬるま湯で戻すことを忘れずに。大豆と先ほどの塩麹を手でよく混ぜます。素手で混ぜることがいいと教わりました。それは手にも菌があり麹菌と合わさっておいしい味噌を作ってくれるということです。この時にまとまらないようなら大豆のゆで汁を加えて固さを調節します。まとまってきたら両手で握り空気を抜くようにし、容器に投げ入れていきます。これが楽しい作業なんですよね。今回作った量は少なく容器も小さいので投げるとは言えませんでしたが。 最後に手でおさえてならします。一番上に別にとっておいた塩をふりかけ布をかけます。その上に木の落し蓋などをして重石をします。そして暗い涼しい場所に置きます。
このレシピは私が長野に住んでいた時に、知り合いのおばちゃんに教わったレシピです。人によって多少やり方も違うと思いますので参考にしてください。この分量だと家族がいる方には少ないはずです。場所にもよりますが寒い地方は最低1年は寝かせるとよいですね。
大豆の煮汁が余ったら、パンを作るときに水分として使ったり、そのままご飯にかけてしょうゆをかけると不思議なおいしさになるんです。無駄なものはないなぁとつくづく思います。
私は日本人でよかったなぁと思うのは、このような手作りの文化があることです。素晴らしい知恵をどこにいても大切にして伝えていきたいと思っています。
大好きな小豆かぼちゃ
育てている豆の中で一番小さな豆、小豆。私の好きな豆の一つです。カナダではAdzuki beansという名前でオーガニックショップには必ずあります。そして私が大好きなのが小豆かぼちゃです。味付けは塩だけなのに甘さがあり絶妙な味です。でもかぼちゃが甘くないとちょっとがっかりしたのができることも。日本でもよく作っていました。ここではスクアッシュのバターカップと小豆を使って作りました。
簡単な作り方は、小豆を煮て少し柔らかくなってきたなぁというところで、2cm角ほどに切っておいたバターカップを小豆の上にのせてさらに煮ます。塩を少々振りかけてもう少し煮たら出来上がり。私は汁を煮きるのが好きです。幸せなおいしさです。
]]>
クリスマスマーケット
今年は特別に11月半ばから屋内での日曜日のクリスマスマーケットが4回もありました。
ファームは野菜を栽培して売るだけではありません。たくさん収穫できた野菜類を無駄にしないように次のものを作り出すことも大事です。今年はほとんどの作物が豊作でした。クリスマスマーケットが開催するにあたって、新しい商品を考えました。ホットソース、スィートソースは野菜をたくさん使い、独特の旨みがとても好評でした。その他ハーブ類、野草もある時に部屋の中で乾燥させておいたので、商品として売ることができました。それにほうれん草、にんにく、きくいも、トマトとそれぞれの味を生かした野菜クラッカーは隠れた人気商品でした。
今年の夏から約半年間経験したマーケットは、本当にいろいろと勉強になりました。マーケットで野菜を買うことは地元のファーマーを応援することになります。これはとても大事なことですね。お客さんとの会話を大切にするあまり、ついつい長話となることもありますが、それもマーケットの大きな楽しみの一つです。
家族で囲むクリスマスディナー
イブ、クリスマスの日は雪が降りホワイトクリスマスになりました。 25日にはコー家族が集まりクリスマスディナーをみんなでいただきました。こうやって家族で集まるのは、クリスマス、イースター、サンクスギビング、誕生日の特別な時。今年はファームの野菜をたくさん食べてもらおうと、コーと私でがんばって料理しましたよ。
写真右側から、セイタンカツ、黒豆とそばの実の野菜ボール、高きびとにんじんボールです。
黒豆はBlack turtle beansという小さな豆です。煮た黒豆とそばの実をフードプロセッサーに軽くかけます。きくいも、ルートベーガー、にんじんは小さく切り重ね煮します。これらを黒豆ペーストと混ぜてしょうが、しょうゆ、塩で味付けしつなぎに全粒粉を混ぜて熱した油できつね色になるまで揚げます。
脱穀しないままだった高きび、そういえば前に高きびでハンバーグなどよく作ったことを思い出し、使いたいので手で皮むきをしました。柔らかくなるまで炊いた高きびにすりおろしにんじん、玉ねぎと混ぜ塩で味付けます。やはりつなぎが必要なので全粒粉を加えます。これらも油で揚げトマトソースとあえます。9月に煮て保存しておいたトマトは濃厚、ここにみそ、バジル、タイムを混ぜました。
セイタンはスウェーデンごはん日記の12月の記事に作り方が書いてあります。手間がかかりますが特別な時にぜひ作ってみてください。お肉類がなくてもボリュームがでます。
デザートは、パンプキンジンジャークッキー、パンプキンパイ、アップルパイを作りました。今回のパンプキンパイは、ジャマイカンパンプキンと豆腐、くず粉などを使いサンクスギビングの時よりも見た目も味もよくおいしくできました。
カナダではクリスマスはお正月よりも大きなイベントです。クリスマスが終わってもしばらくはツリーなどの飾りを楽しむようです。
今年はみなさんにとってどんな年でしたか?5月から始めたカナダ・オーガニックファーム便り、来年もオタワからオーガニックな話題を届けていきたいと思います。それではよいお年をお迎えください。
]]>寒くなってからが収穫時
10月に入り掘り始めた野菜といえば、Sunchoke または Jursram artichake です。日本語だとキクイモです。母が育てていたのでカナダに来る前から知ってましたが、食べたのは数回ほど。長野に住んでいた時に作ったきくいものみそ酒粕漬けは美味でした。2mくらいまで伸びた<茎>に9月半ば頃から黄色い花を咲かせます。花が咲き出し、霜が2回くらい降りてからというのが収穫の目安です。<地表に顔をのぞかせた株>を抜いて地面をフォークで静かに掘ります。するとしょうがみたいなのがゴロゴロ出てきます。ホワイトとパープルがありますがパープルの方が今年は大きくてたくさん採れます。
このキクイモ、糖尿病によいということで、最近は日本でも注目されているようです。ただ繁殖力が強いので植える場所には気をつけましょう。畑の真ん中に植えてしまったら大変なことになりますよ。なのでコーは抜いた株はそこら辺に広げないように注意しています。
◇おすすめキクイモ料理◇
蒸し焼き
キクイモは、ドロを落とすだけで皮をむく必要はありません。キクイモを厚さ1cmくらいの輪切りにし、油を熱したフライパンに並べしきます。キクイモに塩を少々ふり、蓋をして蒸し焼きにします。様子をみて裏返し柔らかくなったら出来上がりです。同じレシピでオーブンでも調理できますよ。同じイモでもジャガイモとはまた違った味と食感。ついつい止まらなくなるおいしさです。ただ、食べ過ぎるとお腹がゆるくなるので要注意です。
みそ汁やシチューにも
最近の定番は、野菜のシチュー。深鍋に根菜類と水を少し入れて塩をふり重ね煮します。私が作る時は、大根、ビーツ、パンプキン、人参、そしてキクイモも入れます。野菜たちがある程度柔らかくなったら、白菜や葉物を加えます。パンプキンを崩すとどろ~っと溶けるのでいい感じのシチューなります。あらかじめ煮ておいた豆を加えるとさらによしです。
ある日のごはん。初物の小豆で炊いた小豆ごはん、この時は長い玄米を使いました。先に小豆を煮て少し柔らかくなったらお米と水、塩少々を加えて炊きます。右側はパンプキンシチューです。大根、にんじん、ルートベーガー、キクイモ、パンプキンを重ね煮しました。葉物はポルトガルケールというキャベツに似た野菜を蒸したものです。
寒くなって薪ストーブを毎日のようにつけるので、ストーブクッキングにはまってます。シチュー、煮豆などなど火加減さえ気をつければ何でも調理できます。節電にもなるし、火で調理した方が断然おいしいです。
切り干し大根と乾燥野菜
ここはカナダ。どこにいても保存食を作る私は、切り干し大根を作っています。作り方と言っても千切りにして干すだけ。私は愛用の青い3段ネットに何でも干しています。特に寒くなってからが切り干し大根を作るにはよい時期です。寒い気候、強い風は甘い切り干しを作るのに最適。カナダ人は好んで食べるか分かりませんが、冬にむけて保存食作りは大切なことだと思います。
キクイモは大きめに切り干しています。乾燥したものをミルで挽いて粉にするつもりです。他には、人参、ゴボウ、チューニップ、大根の葉を乾燥させてます。太陽の下で乾燥させると水分が飛んで甘味が増します。スナックのような感覚で食べられるのもいいです。お日様をいっぱい浴びた乾燥野菜、とてもすばらしい知恵だと思います。
]]>収穫!かぼちゃとさつまいも
待ちに待ってた収穫です。こちらではウィンタースクアッシュと呼ばれてるいわゆる南瓜(かぼちゃ)。バターカップという種類が日本の南瓜に近くて甘味もあり好きです。収穫してから最低でも2週間ほどおくと甘味が増します。縞模様のかわいいスクアッシュ、スィートダンプリンは収穫してすぐに食べられます。甘味がありますがまた違ったおいしさ、この種をローストさせるとおつまみに最高です。
さつまいもは、日本の種類を6月半ばに植えました。日本だけでなくカリブ地方でもこの種類のさつまいもを食べるようです。カナダのスィートポテトは中身がオレンジで水っぽいです。それなりに甘味がありますが私は日本の種類が好きですね。今年は豊作でコーも大喜び。カナダではあまり栽培している人がいないので、日本人の友達を始めマーケットのお客さんたちも喜んで買っていきます。
*写真は二種類の縞模様のスクアッシュがスィートダンプリン、右上の大きい緑色のスクアッシュがバターカップ。手前はカナダの白いスィートポテトと日本のさつまいも。
サンクスギビング〜感謝祭〜
カナダは毎年10月第二月曜日 がサンクスギビングデーで祝日になります。今年は10月10日、当日は暑いくらいの陽気でした。サンクスギビングとは感謝祭という意味で、日々のいろいろなことに感謝をし家族で集まりごちそうを食べるのがカナダのスタイルです。一般的にはターキークランベリーソースやじゃがいもなどの野菜を使った料理がメインのようです。そしてパンプキンパイやスィートポテトパイのデザートが定番です。
この日は、コーファミリーが集まりクリスマスのようなごちそうを食べました。私とコーはベジタリアンなので、ファームの野菜を使った料理を数種作りました。たくさんの収穫とおいしいごはんに感謝ですね。サンクスギビングの前日のマーケットはおおにぎわいで、とくに料理に使うセージ、タイム、ローズマリーなどのハーブ類がよく売れました。それにチューニップ(日本でいうとかぶに似た根菜)、ルートベーガーという根菜、ケールをはじめ美しいグリーンが店頭を彩りました。
◇レシピ◇パンプキンパイ
サンクスギビングの日にファームで採れたバターカップ(南瓜)を使って作ってみました。
パイ生地:全粒粉160g 紅花油大5 塩少々 りんごジュース 水
フィリング:大きなバターカップ(南瓜)1個、豆乳またはココナッツミルク、塩、はちみつ少々
粉、塩、油をボールに入れて指先でこするようにまとめます。クラッカーと同じ要領です。その後りんごジュースと水で生地をまとめます。こねないようにします。水分は少しずつ様子を見ながら入れていきます。生地が柔らかくなりすぎないように気をつけます。めん棒で薄く伸ばしてタルト型にのせます。フォークで何ヶ所かに穴をあけます。今回は18cmのタルト型を使いました。180℃に温めたオーブンで15分ほど焼き冷まします。フィリングは、蒸して皮をむいた南瓜を熱いうちにマッシュして、豆乳またはココナッツミルクで固さを調節し、塩、はちみつを少々加えます(お好みで)。冷めたらフィリングを型に入れて再び30分ほど焼きます。冷ましてから食べた方がしっとりしていて美味しいです。
マクロビオティック<おうち>サロンは、遊びざかりの小さなお子さまや赤ちゃ
んを連れたお母さん、妊婦さんの方でもゆっくりとゆんたくしながら楽しめる、
ワークショップ・サロンです。
ワークショップの合間には、からだにやさしい玄米菜食のお弁当やおやつ、試
食ごはんを囲んでのんびりとゆんたく。マクロビオティックや自然療法の話題
をはじめ、食への興味をきっかけとした子育てトークは<おうち>サロンなら
では。どうぞ気軽にゆんたく&ランチをするつもりで、ご参加ください☆
◎ワークショップでつくったごはんを囲んでゆんたくコース
10/6(木)「日々のごはん編~土鍋で炊く玄米ご飯」
11/1(火)「日々のごはん編~葛でつくるホワイトソース」
各回 10時~13時
◎からだにやさしい玄米菜食のお弁当 & おやつを囲んでゆんたくコース
11/8(火)「大人も楽しむ離乳食編~玄米クリーム」
12/1(木)「大人も楽しむ離乳食編~野菜の蒸し煮」
各回 11時半~14時半
☆赤ちゃんとお母さんの食についてのマクロビオティック・ミニレクチャー
あり
<参加費>
2,500円
※お子さまのおにぎりプラス100円
<定員>
親子5組
定員に満たない場合、別の日程等をご案内する場合があります
<場所>
沖縄市美里にあるおうち
(詳しくは参加者にご連絡します)
<持ち物>
子どものコップやお箸など(必要な方は)
<お問い合わせ>
参加ご希望の方は、サロン開催2日前までに あきさみようこ(<おうち>サ
ロン主宰)holistic-healing8@docomo.ne.jpまで、参加希望のサロン開催日
とお名前、連絡先、お子さまの年齢を添えてお申し込みください。
<おうち>サロンの詳しい場所など折り返しご連絡いたします。
●ワークショップ・コーディネーター
アフソチサコ
歴史あるマクロビオティック料理教室のリマ・クッキングスクール師範コー
スで学ぶ。読谷・清流舎でのマクロビオティック・子育てサロン企画やマク
ロビオティック・レシピ開発など手がける。ワークショップには三歳の娘を
連れて参加。
乾燥豆の収穫
早い種類は8月の終わりから豆たちが茶色に変化してきました。9月に入り乾いた豆から収穫してしばらく干して、その後にさやをむく作業を繰り返しています。ざっと名前を並べただけでも10種類ほどの豆を栽培しています。日本でもお馴染みの大豆、小豆、白いんげん豆などなど。豆好きな私は長野に住んでいた頃、数種類の豆を育ててたので豆のことには詳しいのです。乾燥豆は保存が効くという点でとても重宝します。それぞれの豆は大きさ、色(模様)、形、それに味も違い個性的なのが魅力的ですよね。全種類を販売することはできませんが、種を採るのは大事なことです。 今は収穫して干して、手で皮をむく作業を繰り返しています。
遅咲きのひまわり
愛らしいこのひまわりは、テディベアまたはサンゴールドとも呼ばれている種類です。普通のひまわりよりかなり遅れて8月下旬から咲き始めました。早くから蕾はもっていたものの、もうすぐもうすぐと思いながらなかなか硬い蕾を開いてくれませんでした。そして今満開です。寒くなってきたのでちょっと寂しげな気もしますが、咲いている姿はステキです。マーケットでも人気で、もう少し楽しめそうです。
無人販売所オープン
毎週土日にマーケットに出店していますが、テディベアがたくさん咲いていてもっと多くの人にこの花を販売できたらということで、無人の直売所を始めることにしました。コーの家とファームは郊外ですが道路沿いにあり、車の通りが割りと多いのです。まっすぐな道なのでスピードを出していく車が多く、お客さんが来るかなぁという不安もありましたが、テントを建てて、ひまわりを道路から見えるように飾り、それに小さな看板を立ててよい雰囲気になりました。にんじんやじゃがいもなども置いてあります。テディベアのお陰で立ち寄ってくる人もぼちぼちいて、なかなかいい感じです。私かコーが庭にいればお話しもできたりファームも案内できるかも、そんな可能性も広がってきますね。
8月はあのDeer flyがいなくなったことですごく作業がしやすくなりました。それに涼しくなってからは雑草の育つ勢いが遅くなり、どの雑草も今は花を咲かせています。花を咲かせるということは子孫を残すこと、種がこぼれたら来年また芽が出てしまうのでうれしいことではないですが、これも自然のひとつですね。前回書いた、そばを少し収穫しました。これらを天日乾燥させて種を採ります。来年も違う場所にそばを植えるので種取りは大切なことなのです。
自然に育つ野菜たち
コーのファームは肥料を使わないので、野菜の生長が遅いです(雑草が多いのもありますが・・・)。やっとトマトができてきたのですが、暑い夏ももうすぎてしまいました。植えたときは6月下旬、本当にちっちゃな苗でした。でも野菜たちは小さいながらもちゃんとに立派な育ち実をつけてくれます。種をまいた後は周りの雑草を取ってあげてあとは自然に任せていました。雨が降らなくて本当にカラカラな時もありましたが、何もしなくても成長している野菜たちに生命力を感じます。そしてこの野菜たちの味は味が詰まっていてどれもおいしいです。今まできゅうりはあまり好きだと思わなかったし積極的に食べなかったのですが、きゅうりってこんなにおいしいいんだなぁと驚きました。
今収穫むかえている野菜は、じゃがいも、にんじん、ズッキーニ、オクラ、たまねぎ、ビーツ類、葉物いろいろ、大根、枝豆、マッシュルーム、バジル、タイムなどのハーブ類。これだけの野菜が採れるなんてすばらしいですね。
採れたて野菜の蒸し煮
そんな採れたて野菜を使って作ったある日のおかず。ズッキーニは適当な大きさに切ります。フライパンにオリーブオイルを熱しスライスしたたまねぎを入れてサッと炒め、ズッキーニ、にんじんを加えふたをしてしばらく蒸し煮。ブロッコリーと塩を加えて野菜が柔らかくなったら出来上がり。ズッキーニのことはサマースクアッシュとも言います。ズッキーニがこんなにおいしいものだったのかと驚きました。
じゃがいもは茹でて皮をむき、マッシュしながら塩で味をつけます。そしてディルを刻んで混ぜます。じゃがいもとディルの相性はいいんですよ。塩茹でした枝豆は甘くて何とも言えぬおいしさです。どれも塩だけで味付けをしたシンプルな料理です。野菜が新鮮でおいしいのであまり手を加えないようにしました。
子猫たちの誕生
7月半ばに子猫が4匹産まれました。ずっと出てこなくてどこにいるんだろーと心配してましたが、最近、苗やにんにくを乾燥させてあるミニハウスの中に家族で引っ越してきました。4匹ともちょこちょこ動き回っています。このハウスはいろんな道具が置いてあるのでいい遊び場になっているようです。猫が好きな植物と言えばキャットニップです。雑草のようにそこらへ辺に生えてるキャットニップをたまに食べてるのをみかけます。煮たきゅうりも食べています。子猫って本当にかわいいですね。
この時期、野菜だけでなく雑草たちの生長も早いので、畑では草取りにおわれる毎日です。また日差しはとても強いので、作業の合間に木陰へ行くと涼しくてほっと一息できます。
畑で作業をしていると、特に朝と夕方は蚊、Deerflyという刺すハエみたいな虫がよってきます。Deerflyの日本名を調べたらメクラアブとのこと。しかも服の上から刺すのでチクッと痛い。虫はファームワークにはつきものですが、体中刺してくるのでこの虫への対策はないかと今考えているところです。
白いじゅうたん
そば畑の花が満開です。約1ケ月半ほどでこの状態になりました。長野に住んでいたころの近所のそば畑を思い出します。そばの花は本当にきれいです。そばを植えている目的は土壌改良。収穫するためではなくて土に敷きこんで肥料にします。土にもよい栄養となるし雑草をコントロールしてくれる効果もあるそう。だから草が多い場所にそばをまいて土に敷きこんで休ませておくといいのです。すでに半分はトラクターで土の中に敷き込みました。残りは枯れるまで待ち種をとりたいようです。この場所は来年までお休みです。
他にも現在使っている畑で雑草の勢いがものすごい場所があります。ここにはにんじん、他の根菜類をはじめ、雑穀などもまきましたが、雑草の方が勢いがよくて草取りが間に合わないくらいなので、来年はそばをまいてお休みさせるとのことです。
カナダ人の好きなもの
今は待ち待ったにんにくの収穫時期です。去年の10月に植えたものが約9ヶ月かけて食べれるようになりました。収穫時の見分け方は人によって多少違うようですが、コーの場合は葉が下から4枚ほど枯れてきたらよいと判断してるよう。もっと前に収穫できますが、十分に太らせたいなら半分くらいまで枯れるのを待つといいですね。にんにくは収穫する前、6月には葉やにんにくの芽も食べられます。カナダの人はにんにく好きなのでマーケットではよく売れます。 日本ではあまり使わなかったにんにく。新にんにくが採れたのでいろいろな料理に使ってみようと思います。
さやいんげんのガーデンサラダ
この他収穫できている野菜は、レタス、ラディッシュ、ケールなどをはじめとするグリーン類など。そして7月初旬に一気に実をつける日本ではさやいんげんと呼ばれる豆たち、snow peas, snap peas, green peas。このうちはsnow peasとsnap peasは、つるが長く伸びるので支柱が必要です。収穫し始めてからは2日おきにチェックしないとどんどん育ってしまいます。こんなにたくさんの実をつけてくれるなんてすごいなぁと思います。green peas/グリーンピースはつるのないタイプ。さやをむいてそのまま食べてみたら、とても甘くて驚きました。もちろん調理しても甘さは変わりません。収穫時期は3週間くらいと長くはないですが、十分に楽しませてもらいました。
レタス類は家のすぐ近くのガーデンに常に植えてあります。味の違いはそんなに大きな差はないと思いますが、形や彩りなどの違うものを混植してます。 ある日のランチのサラダには、ミックスレタス、レモンの味がするソレル、ルッコラ、スナップえんどうをゆでて半分にしたものを飾りました。このえんどうはかなり実をいらせたものを選んでいます。そしてチコリ、カレンヂュラの花びらを散らばせてみました。ドレッシングはあまりレシピを知らないので、つい私の好きなタヒニをベースにしたものにしてしまいますが、もう少しドレッシングレシピを増やしたいところですね。
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オーガニックショップ Wheat Berry
店名のwheat berryとは小麦の粒のこと。1977年にオープンしたこの店は、大きいお店ではありませんが、オタワのオーガニックショップの中でも古い方に入ると思います。私がいつも行く土曜日はマーケットも開催されているし、近所にはベジタリアンレストランもあるのでお客さんで賑わうようです。ちょっと薄暗い店内に入ると厳選された商品がおいてあります。販売しているものは、食品全般、化粧品、雑貨少し、サプリメントなど。日本では見たことがないのですが、海外のこうした店では粉、豆類、穀物、ナッツ、スパイスなどは全て量り売りで好きなだけ買えます。ちょっとだけ欲しい時や試してみたい時にはうれしいですね。私もちょこちょこ買いをしています。
このお店の特徴は日本食材がけっこう揃っていること。他のオーガニックショップにも必ず置いてありますが、ここには「こんなものまで~」と驚くような品が揃っています。聞いてみると、そもそもオーナーがマクロビオティックの実践者とのことでうなずけました。お馴染みの食材、海藻類、みそ、しょうゆ、たくあん、ごま塩、梅干し、そばなどが並ぶマクロビオティックコーナーのようなものが設けられています。信頼できる会社のものなので、お値段もそこそこします。
こんなのもありました。日本製のすり鉢、すりこぎ、亀の子たわし、竹の茶漉し。カナダでは日本人以外で、マクロビオティックを知っている人でないと使わないんじゃないでしょうか。私も愛用しているこの大きさのすり鉢は使いやすいと思います。ごま塩をするには少し小さ目ですが重宝しますよ。
私の好きなタヒニ(ごまペースト)、ピーナッツバター類も量り売りで買えます。
量り売りで買えるものの中で、私が今まで購入してみた食材を少し紹介します。
Stone graund whole wheat flour(石臼で挽いた全粒粉)
パンケーキやクレープ、お菓子類全般に使います。もちろんハンバーグの繋ぎにも使えます。
Sorughum(高きび粉)
今年ファームでも栽培しています。日本の高きびとはちょっと種類が違うのかもしれないですが、同じように使えると思います。しかもグルテンフリーの粉の中で一番安い。少し重めの粉なので小麦粉のようにはいかないけど、いろいろ使えます。
Backwheat(そばの実)
そば粉になる前の状態。日本ではそば粉で使うことが多いですが、そばの実は炊いてごはんのように食べられるし、私は炊いたそばの実とその時にある野菜をまぜて、ハンバーグや団子にします。
Couscous(クスクス)
粉だと思ってたらこれは一番小さなパスタ。調理は簡単です。お湯の中にクスクスを入れて蒸すだけ。このまま主食にもなるし、サラダに混ぜてもいいです。私はネトルを混ぜてピラフのようなものを作ってみました。クスクスの生地のいちご入りケーキも作りました。
この他前回紹介したスペルト粉もちろんありますが、私たちはよく使うので大袋で購入しています。
オタワは英語圏ですが、すぐ隣のケベックがフランス語圏なので、ほとんどの商品は英語とフランス語が表示されています。英語もまだまだな私ですが、食材などを見ているのはとても楽しいです。
◇レシピ◇ そば粉とスペルト粉のクレープ
そば粉とスペルト粉を半分ずつ、水を入れてどろっとするくらいやや柔らかめの生地を作ります。そば粉が少し多めでもいいと思います。泡だて器でよく混ぜ、しばらくおいてから、熱したフライパンに生地を薄くのばし焼きます。中に挟むものは季節の野菜を中心に何でもいいです。ある日の中身は、ひまわりバターをぬり、レタス、知人のスプラウト、レンズ豆のペーストをのせてくるっとまきました。手軽に食べられるランチができます。
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